Titleの通り、この9月からColumbia大学(New York)に交換留学に来ており、12月末までこちらで活動する。LBSでは、2年目の1ターム(年間カリキュラムの3分の1)をGlobalに30以上あるパートナースクールの一校で過ごすことができ、毎年全生徒400人中150人もの学生が交換留学でロンドンを離れて活動する。
MBAの1年目のコアのプログラムは細かい差はあれど、どこの学校に行っても大して変わらないというのが1年終えた印象で、逆に2年目からの選択科目のPortfolioは学校によってかなり差が出る部分であり、Careerを方向づけていくため重要な要素である。選択科目のLine Upに目を通してみるとわかる通り、LBSは言わずと知れたFinanceスクール(あと以外にも?Entrepreneurshipの科目が多い)で、自分がFocusしたいSocial Impact系の授業は残念ながらほとんどない。入学する前から薄々気づいていたものの、いざ授業のLine Upを真剣に整理し、かつStudent ClubもSocial Impact系がほとんど機能していない現実をつきつけられると、あまりのショックに途中からでも学校をやめて違うOptionを選択しようかと何度も(本気で!)思ったが、この交換留学プログラムがあることがLBSで卒業まで頑張ろうと首の皮一枚思い留まらせた大きな機会の一つである。
学校は先述の通り、Globalの30以上の学校から選ぶことができ、USのTop SchoolもHarvard・Stanford以外(なぜこの2校?)は大体含まれている。学校の選択にあたっては、自分のFocusしたいSocial Impact(Social EntrepreneurshipやCSR)とBOP/Inclusive Businessの授業のラインアップとStudent Clubでの機会を見て、Columbia、Michigan、Berkeleyの3校が候補となった。MichiganもC.K.プラハラードがかつて教鞭をとっていたこともありBOPビジネスの授業が充実している他、NPOマネジメント系の授業のラインアップが他校を圧倒していたが、New York・東海岸というLocationも考慮(UNDP等の国際機関やAcumen Fund・Endeavor等のSocial Impact FundのHQがあったり、東海岸でのSocial Impact, 日本人学生のNetworkingに便利)して、最終的にColumbiaを選ぶことになった。
一応各校ごとに定員があり、ColumbiaはFinance、BerkeleyはEntrepreneurshipにFocusする学生に人気でかなりCompetitiveで、1年目の秋から早くも成績がボロボロの自分にとってはどうかな・・・、と席をもらえる前まではかなり心配だった。が、おそらく自分以外に本気のSocial Impactの内容のEssayがなかったこともあり、明確に差別化できたことで?、奇跡的に機会をもらえてこちらに来れることになった。(ちなみに応募が定員を超える学校は、Essay75%/成績25%で評価。)
Columbia Business Schoolには、Social Enterprise Programという、ビジネスと社会の間のエリアのTopic(Public and Nonprofit Management; International Development and Emerging Markets; Social Entrepreneurship; and Corporate Social Responsibility and Sustainability)を専門的に扱うCenterがあり、①この分野に特化して研究をされるFacultyやResearcherがいる他、②20を超える選択科目、③関連分野でのCareer Supportや、④学生主導のSocial Enterprise Clubと連携したAcademic/Professional Eventの開催など、すばらしいリソースがそろっている。また、Columbia大学は国際関係・公共政策のリーディングスクールであるSIPA(School of International and Public Affairs)に開発学のコースがあり、学部を越えて授業を履修することもできる。
ちなみに今学期登録している授業は↓で、今丁度第一週目を終えたところだが、どの授業も刺激的で、あまりに退屈で途中でDrop Outしてしまった?1年目のロンドンでのコアコースとは全く違う意気込みで毎日過ごしている(1年目の経験については追ってBlogにまとめる予定)。
Business Schoolのコース
- Social Entrepreneurship: A Global Perspective
これはOxfordのSkoll Centre DirectorのPamela Hartiganが教鞭をとるハーフコース(授業6回)で、彼女のNetworkからTeach for AmericaのWendy Kopp、EndeavorのLinda Rottenbergなど豪華Guest Speakerがそろう。LBSで先タームとったSocial Entrepreneurshipとどう違う授業になるかも楽しみ。
- Business in Society: Doing Well by Doing Good?
バクっとしたタイトルだが、Social EntrepreneurshipやCSRといった観点だけでなく、企業が社会に与える影響と役割を包括的に俯瞰するコースで、オムニバスで毎回異なるテーマのケースディスカッションを1.5時間×全24回。ちなみに初回は製造業の下請けの途上国での児童労働がトピックで、単に児童労働は"イケマセン"というのではなく、児童労働を単純に廃止した際のSide Effectを含めたジレンマについて多面的なDiscussionを行った(CaseのVideo)。
- Private Equity & Entrepreneurship in Africa(Master Class)
これはMaster ClassとよばれるColumbiaの2年目の目玉のプロジェクト体験型授業の一つで、Titleの通りアフリカでのPE/Entreをテーマに12回のクラスに加え、教授が持っている顧客リストに対し、チームでプロジェクトを学期中、そして授業終了後二週間アフリカの現地で実施するというもの。ラッキーなことに交換留学生も履修することができ、明日から開始の第一回目の授業が非常に楽しみである。
- Emerging Markets
これはBOP/Inclusiveビジネスというよりは、純粋にビジネスとしてEmerging Marketをどう捉えて、どのMarketに対しどういうEntrance Strategyを立てればよいか、というのがテーマ。開発援助側ではなく、ビジネス側にどういうIncentiveがあるかしっかり理解したいので、履修。同じTitleの授業を冬にLBSでも履修する予定なので、その違いも含めて楽しみ。
- Strategic Philanthropy
これもハーフコース(6回授業)。あまり内容を詳しくみていないが、NPOに対するFund Raise Strategyをチームで提案するプロジェクトワークもあるらしい。
SIPAのコース
- Introduction to International Development
SIPAでは開発学に関するコースがたくさんLine Upされ、もちろんビジネスとの狭間のテーマ(Microfinanceなど)のコースもあるのだが、自分はFormalな"開発学"を学んだ経験がないので、Overviewが俯瞰できそうなこのコースを選択。Jeffery Sachsが教鞭をとるIntegrated Development Practiceというコースもあるのだが、このコースの方が開発学の歴史的議論を全般的におさらいしてくれそうなので、最終的にこっちを選択。ただ、SIPAのコースはLecture形式が多くモグれそう?なので、Registrationしないでどんどんいろんな授業に顔を出したいと思っている。
授業だけでなく、こちらでのNetworkingやInternについても引き続きUpしてこうと思います。