2011年1月7日金曜日

JICA青年海外協力隊@ウガンダ体験記 (2009年) 2/3:何をしてきたのか?

次は、ウガンダで半年間いったい何をしてきたのかについて。

現地での活動①:ITプロジェクト
私の担当した要請案件は、"PCインストラクター"という職種(ただ、実際に教室で教えていたわけではないので、コンピュータ技術者"という職種の方が近かったのかもしれない)で、ウガンダの首都カンパラで教育省(Ministry of Education and Sports)の産業訓練局(Directrate of Industrial Trainig)の業務のIT化をお手伝いすることであった。
(産業訓練局のOffice)

"業務のIT化"などと書く聞こえはよいが、局内での研修・資格情報の管理が紙ベースで非効率なのでExcelかAccessでデータベース化して欲しい、というごくごく簡単な内容である。普段と違う体験をしにきているのに、なぜさんざん仕事でやりつくしたITの案件を選択したかというと、JICAの募集は、案件(職種×任国)ごとであり、動物の飼育の指導も出来なければ土木、医療、柔道、野球もできない私ができることといえば、スキル”0”で体当たりの村落開発、そしてIT(コンサルティングなんていう雲をつかむような職種はナシ)。村落開発に非常に興味をそそられたが、短い期間で成果を出すのは難しいそう(通常2年間で1年目は村人とのrelationに作りに終始)で、自分のpotentialが最大限に発揮できるITを選択することに。

ITを選択したことはなかなか正解で、首都での活動でもあったためか、派遣先のOfficeの基盤もそこそこしっかりしており、多少のトラブル(毎日のような停電、極遅のInternet、労働文化・コミュニケーションGAP、日本のプロジェクトと同じくステークホルダー管理の難)はあれど、"PCの中に蟻塚ができて壊れてしまった"的な武勇伝も残念ながらなく、思った以上にいつものペースで仕事でき、究極的な目標の"彼らが自立してITシステムを作れるようにスキルトランスファーする"までは届かないまでも、無事当初の目的通りのIT化を実現することができた。

(日々の仕事を共にしたカウンターパートと自分)

ICTのもうひとつの魅力は、活動期間終了後もMail・電話で非定期にコミュニケーションをとれることで、日本・ロンドンからPrivateに彼らの支援を細々続けている。これから農村部に通信基盤が普及していくにしたがい、"カイハツ"のあり方も大きく変わってくるのだろう。

現地での活動②:途上国の現状を見る・感じる・考える
ウガンダまで足を運んだもう一つの大きな目的は、"途上国の現状を見る・感じる・考える"であった。そもそもこれまでアフリカはおろかアジアも含め途上国に足を運んだこともなく、食糧難,病気,貧困,難民,環境破壊,低教育水準,政治腐敗・・・といったメディアを通じたステレオタイプなイメージしか持っていなかったので、とにかく自分の目で見て、感じて、考えて、何らか今後のActionにつなげていこうということであった。

幸いなことに、ウガンダでは各地に100人以上のJICA専門家・協力隊員が村落開発,医療・衛生,農業,家畜飼育,獣医,教育,環境,文化,スポーツなど多種多様な分野で活動しているので、日本ではなかなかお会いすることのない職種の方々と交流を深めながら活動現場をたくさん訪問させていただいた。

その他、余暇はウガンダの大自然やアフリカ固有の文化を堪能したり、近所の住民・子供達との交流したりして異文化生活を楽しんでいた。

とにかく、見るもの聞くもの全てが新鮮で考えさせられることが多く、非常に中身の濃い半年間であった。最終的に感じた・考えてきたことのまとめは次の投稿で。

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